STAFFWORK

制作実績

2024.10.23 /

はんなり感を演出するには

 希少な国産本わらび粉を贅沢に使った京都・祇園生まれのわらび餅のパッケージ。お客様からのご要望もあり、見た目から素材の良さやこだわりが伝わるように余計な装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインに仕上げました。諸事情により既存品の身箱を使用するためスリーブとラベルのみをデザインしましたが、組み合わせた時の違和感は最小限に抑え生まれ変わりました。デザインのポイントは、紙、箔押し、そしてラベルです。スリーブに使っている“タント”という紙は、表面に小さなエンボスが施されており、温もりを感じさせます。見た目のとおり柔らかい紙質で箔押しの金箔がグッと沈み込み凹凸がしっかりと出ます。シンプルなデザインに表情が加わります。さらにもう一つのアクセントが、新しいスリーブと既存の身箱をつなぐ「金ピカ」という名のラベル。見た目は派手で使いづらそうですが、表面加工がされているため、タントとも相性がよく、橋渡し役として非常によい仕事をしています。

 素材と特殊加工のシンプルな構成が故に、組み合わせのパターンも多く、デザイン提案自体も大変なのですが、フルカラーの印刷とは違った味わいのあるパッケージ表現ができます。ぜひ、皆さんのデザインアイデアに加えていただければ幸いです。