STAFFWORK

メッセージ

 2023年晩秋に話題になった「漫画:ブラック・ジャック」のAI(人工知能)版新作発売のニュースを、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。手塚治虫のオリジナル作品を学んだAIが、人の求めに応じたシナリオ案を示し、新しいキャラクターの原画も作ってくれた、そんな制作の内輪話に、何とも言えない不快感を覚えたのは私だけだったか。制作に携わった関係者は、死の直前まで漫画制作に心血を注いだ手塚治虫の「オリジナル作品の価値」を、どう捉えてAI版を作ったのだろうか。

 思い返せば、手塚治虫が「ブラック・ジャック」を世に出したのは漫画家としてのキャリアも終盤に差し掛かった時期で、それまでの作風とは趣を異にした挑戦的な作品だった。手塚治虫という実在の人物が、渾身の力で生み出す毎号読み切りの漫画を読んで、ファンは様々な感情を心に刻んだことだろう。

 今日、広告やデザインの分野でもAIによる制作物を目にする機会が増えていますが、「人がものを生み出すことの価値」を捉える力を研ぎ澄ますことが重要ではないだろうか。「人が人を広告対象とするクリエイティブの価値」を、スタッフワークはこれからも追い求めていきます。

 コロナ明け2年目とも言われる2024年。昇り龍のごとく、皆さまにとってさらなる発展の年になることを、心より祈念します。

2024年 1月 吉日

株式会社スタッフワーク 代表取締役 坂元雄二