STAFFWORK

ロングセラー商品のデザイン変更は難しい案件のひとつです。このゼリーのパッケージはお客様と相談しながら足掛け5年ようやくデビューとなりました。旧パッケージが親しみやすく元気なイメージだったため、これを超えるデザインを求められるとかなりハードルが高く、いくつも試作を重ねました。これまで積み上げてきた小南農園様のブランドイメージ「みかん農家の産直」は意識として残しながらも、大人受けする雑貨感を持たせたビジュアルにまとめました。

新しいパッケージを考案する間に日本の経済状況も変わり、デザインの課題も変わってきました。その一つは、ここ数年のあらゆる費用の高騰です。小売価格を上げざる得ない中、値段に負けないパッケージデザインが求められました。所謂、「高見え」だけではなく商品価値とのバランスが取れたビジュアルです。また、小南農園様を支えるメンバーにも若い世代が加わったきたことで、新しい意見もたくさん出るようになってきました。次世代を担うメンバーの旗印になるような商品に育てていき、時代に合わせたアップデートは臆せずチャレンジしていこうという高まりが生まれました。

長く愛された旧パッケージ