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制作実績

2022.07.05 /

コスト、環境、手軽さでラベルパッケージ花盛り

一昔前は、簡易や廉価版といったネガティブなイメージがあったラベルパッケージ。環境への配慮からシンプルな包装への理解が高まったこと、既製品の包材が充実し手に入りやすくなったことなどからラベルを使ったパッケージが多く見られるようになってきました。そこで今回は、既製品の包材にラベルを貼ったパッケージデザインの事例を紹介します。


「種ぬきドライデーツ」のラベルは、ドライフルーツの素材感を出すためクラフト紙のテクスチャを使ったデザインに。クラフト紙をフルカラーで再現すると光沢があるため雰囲気が出せません。そこで仕上げにマットニスを施し光沢を抑えています。一方で「牛すじ煮込み」は、レトルトパウチでの常温販売ですが、ボイルで温めることを考慮し、表面にPP加工を施し、ラベル紙が破れないように工夫をしています。また「あすかルビーの苺飴」は、上質紙に赤色の1色刷り。伝統的な製法の飴の素朴さを表現するため企画段階から特色1色刷りでデザインを考えていました。雰囲気作りと同時に、コスト抑制にも取り組んでいます。

販売サイクルが短い、季節・数量など販売期間が限られている、生産ロットが少ないなど、商品の背景にはさまざまな事情があります。初期費用を抑えつつ、デザインや加工などの工夫でフルオーダーメイドとは違った魅力を出せること、フットワークが軽いことが、ラベルパッケージのメリットです。