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2022.07.04 / President Talk

沈黙の間

新型コロナ感染症の拡大による悪影響として、「人と人とのコミュニケーションが希薄になったこと」を挙げる方が多いようです。関連書籍から、最近手にした2冊をご紹介します。

元NHKキャスター牛窪万里子氏はあとがきに、「会話はすべて質問で成り立っている」と記しています。
一瞬「本当?」という疑問がわきましたが、日常の会話では確かに質問し合っていることに気づく。この本では、聞き手のタイプごとに質問力を高める技術を、わかりやすく解説しています。

韓国の著名なキャスターキム・ハナ氏は、会話における「間(ポーズ)」の取り方の重要性を説いています。会話が途切れることを嫌って「つい口を挟んでしまった」経験は、多くの方がお持ちでは。「言葉の魅力と聞き手の集中度を高めるには、間をどう生かすか」がカギだというキム氏の主張は、一考に値する。

さらにこのお二人に共通するのは、「沈黙」の捉え方です。信頼が厚ければ厚いほど、「沈黙によるコミュニケーション」が成立するという。英国の思想家トーマス・カーライルの「沈黙は金なり、雄弁は銀なり(沈黙することは、時に、雄弁にも勝る)」は、日本でもよく耳にするフレーズです。さて皆さまは、仕事上やご家庭での会話の途中で、どれだけの「沈黙の間」に耐えられますか。質問の内容にもよりますが、15秒以下は×(赤信号)でしょうか!?

「難しい相手もなぜか本音を話し始めるたった2つの法則」牛窪 万里子

「話すことを 話す」キム・ハナ