STAFFWORK

今回ご紹介するのは、西尾茗香園様の「極 抹茶だし〜和風だしの素」。包装資材の変更に伴うリニューアルです。これまで長く使ってきたガラス瓶の製造中止に端を発した変更で、リキッドから賞味期限を長く設定できる顆粒に形状を替えることになりました。

ここからが、企画デザイン面での課題です。お客様から、既製の包装資材を使用し、オンデマンド印刷で対応したいとのリクエスト。これは製袋された袋に印刷する方法で、単価は上がりますが小ロットに向いている制作方法です。手軽な一方で制約があることも多く、今回は幅102mm×高さ78mmと印刷範囲の指定がありました。（写真でも分かるように全体に対して半分程度です）

しかし、制約があれば逆に燃えるのがデザイナー！ できるだけ印刷範囲を意識させないよう努めました。雰囲気作りのために色数は控えめにし、のれんのスリットで包材の白場を印刷範囲に引き込み一体感と広がりを持たせました。

制約が秩序を生み、結果的に、凛とした佇まいを感じさせるデザインに。旧デザインの置き換えではなく、新しいアプローチのアップデート案件になりました。