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2022.01.01 / President Talk

デザイン思考家たれ!

弊社が会員として永年お世話になっている一般財団法人大阪デザインセンターの新オフィス開設記念式典で、著名な大学教授の講演を拝聴する機会を得た。「デザイン思考が世界を変える」というタイトルの書物を教授に薦められ、後日一読してみた。この書物では、「デザイン思考」を活用して躍進する企業の事例として日本の自転車メーカー・シマノが取り上げられている。自転車の外観や機能をどうするか考えるのが「一般的なデザイナー」だとすれば、その一歩先をいき、「どうすれば楽しく自転車に乗れるだろうか?」と考え、自転車の体験全体をデザインしようとするのが「デザイン思考家」であると、読み取れる。

商業広告デザイナーの仕事は広告対象そのものの特徴などを顧客に伝える「一般的なデザイン」の考案がメインとなるが、全体を俯瞰する「デザイン思考」の視点が欠如していると、広告対象の本質を捉えることすらできない。ウィズコロナの時代を生きるデザイナーには、「デザイン思考家」の素養をしっかり身に付ける努力が強く求められる。