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販促通信

2024.01.01

販促通信 2024年 冬号 No.172

さまざまな視点からのエコ包装

壊れたものを修理するより“買い換えた方が安い”ケースが多い昨今。とはいえエコな暮らし方が基本となっている現代では、「まだまだ使えるのにもったいない」といった気持ちは多くの方が持っているようです。ここでご紹介する日本クリンテック様の「交換用ブラシヘッド」は、エコへの小さなメッセージがたくさん詰まったパッケージとなっています。商品が生まれた背景には、ブラシヘッドを交換できる商品が意外と少なく、柄はまだ使えるのに「もったいない」という潜在的なユーザーのニーズがあることが、第一に上げられます。また交換式にすることで、完成品のデッキブラシと比較して大幅にサイズダウンでき、包装・輸送など物流コストが抑えられることが想定できます。エンドユーザー視点のエコだけではなく、物流の部分、今年の「物流・運送業界の2024年問題」も意識した商品となっています。

このパッケージデザイン制作へのリクエストは一目見てエコ商品と感じられること、輸送時に商品を保護しつつそのまま陳列できることでした。薄手の段ボールに最小限の印刷、デッキブラシをくるりと一周半包み、差し込むだけでパッケージ完了。テープや糊付けが不要なとてもシンプルな構造になっています。試みはスタートしたばかりですが、共感される量販店も多く、引き合いも増えているそうです。


お店が広告が街に彩りを加える

頭のPOPやプライスカード、しおりなどのプロモーションツールの制作をお手伝いしている中島大祥堂様。2023年7月、大阪市中央区に「淀屋橋店」をオープンされました。オープンに合わせて、最寄り駅である大阪メトロと京阪電鉄の淀屋橋駅に、柱巻きのポスターや案内サイネージを掲出。

弊社が担当している店頭POPをはじめこれまでの広告では、「里山から実りと心を込めたお菓子」をテーマに旗艦店である丹羽本店の古民家のイメージと、丹波栗などの丹波素材を活かした落ち着いたテイストのデザインでしたが、今回の告知ではオフィス街という立地、働く女性を意識したカラフルな色調と優しい書体を使い、少しシャレの効いた華やかな打ち出しをされました。告知の効果もあり、カフェを併設した「淀屋橋店」は、連日盛況で人気のスポットになっています。オフィス街立地の店舗により、新たな人の流れが生まれ、スイーツのポスターで暗い地下鉄構内が華やかになり、多くの彩りを感じるようになった新店オープンのお話でした。


編集後記

アフターコロナ1年目の2023年は皆様にとってどのような一年でしたでしょうか。クライアントや協力会社の皆様と接するなかで、従来の流れを取り戻す努力と、生活様式や価値観が変わった所謂ポストコロナに対するチャレンジする意欲を強く感じました。今号の紙面では3社様の新たな試みをご紹介していますが、前進する皆様の気概にふれ、弊社も展示会への出展をはじめ積極的に人との接点を求めた一年でした。
そのような活動は、単に仕事がほしいというだけではなく、非常に抽象的な表現になりますが、この3年で希薄になったもの、無くしてはならないものを取り戻す動きだったように感じています。
コロナ禍で生まれた新しいツールも駆使しつつ「禍転じて福となす」よう、リモート&ローカルのハイブリッドで2024年も走ってまいります。
どうぞ皆様、健康で一年お過ごしください。