STAFFWORK

販促通信

2015.08.31

広告も商品の一部

 先日、新規のクライアントがそれまでの広告制作会社との仕事のやりとり(資料)を内緒で見せてくれました。そこには、私たちが考えるデザインへの取り組みとは少し違った背景が垣間見えました。
 たとえば企画書には、「デザイン(絵)」と「仕様(サイズなど)」しか書かれていない。またそこに至ったコンセプトや展開、制作物の役割などが、記載されていないのです。これではクライアントとの目的の共有は難しいのではないでしょうか。
 聞くところによると、その制作会社の制作料は格安がウリとのこと。依頼された広告媒体の「絵だけ」をつくることに終始する仕事なのでしょうか。「広告物を作って販促を仕掛けていくことの意味を再度お考えになる必要があるのでは?」と失礼ながら問題提起させていただきました。

 広告に触れる消費者の感覚は、間違いなく鋭くなってきています。わずかな打ち出しの間違いでも、商品と広告のイメージのズレは瞬時にバレてしまいます。つまり、「間違った広告はイメージを悪くするだけなので、タダでも投入すべきではない」という考え方に至ります。
 私たちはモノづくりにおいて、「売場の状況」、「商品の特性」を把握して企画・制作・検証を行います。デザインは絵づくりだけではないという関わり方に基づき、「広告も商品の一部」という視点に立って、これからも制作活動を続けていきます。