STAFFWORK

販促通信

2023.10.04

販促通信 2023年 秋号 No.171

パッケージ展2023大盛況!

前号でお知らせしました「パッケージ展(8月3日開催)」へ出展しました。
印刷加工関連、デザイン制作事務所など他の出展者との差別化、足を運んでくださる皆様が見たいもの、知りたいことに想いを馳せ、「商品が並んでいる売場の雰囲気を体験してもらう」というテーマでブース作りを行いました。パッケージデザインの考え方のひとつに「連続性の認知」というものがあります。食品売場で商品を一つだけ陳列することはまずあり得ません。複数並べられたときの連続したビジュアルや法則性の中で消費者は商品を認識しています。来場者の方々をスーパーマーケットのお買物客に見立て、「見て、選んで、手にとっていただける陳列棚」をメインの展示にしました。

パッケージ展2023 弊社ブース

そして、これは予想はしていたのですが、同業のデザイン会社さんの展示は「シュッ」としたシンプルな展示が多く、「きっとオフィスもおしゃれに違いない!」と羨ましく見ていました。とはいえ、私たちの「ほっこり系」のブースは、立ち寄りやすく、自然と会話が生まれていましたので、差別化や接点といった当初の目的は達成できたと感じています。ビジュアルだけではなくコミニュケーションもデザインの領域、大事にしていきたいポイントです。次回の展示会では「シュッとして」「親しみやすい」ハイブリッドな展示にチャレンジしたいと思います。


やっぱり紙資料が好き

デジタル化、ペーパーレスがどんどん進んでいますが、展示会では「何か資料とかないの?」と、モノを求められます。東京ビッグサイト、幕張メッセといった規模の会場になるとお客様は会場を巡るのに精一杯。持ち帰って記憶を辿れるツールは必要なようです。8月の展示会では、販促通信の「号外版」という位置づけで、パッケージ事例と考え方を小さな冊子に詰め込んでいます。見開きページには、当日のブースイメージを掲載することで記憶に残る資料を目指しました。販促通信は弊社が定期的に発行する情報誌で、スローマーケティングを地でいく営業ツールです。時代感覚で語れば悠長なアプローチなのかもしれませんが、お一人お一人のデザイン課題をお聞きしながら、なにかの機会に思い出してもらえるように、そんな気持ちを込めてお渡ししました。


ローマとブランディングは・・・

東京ビッグサイトで開催されたギフトショー。ブランド作りやパッケージデザイン、展示会のお手伝いもしている日本クリンテック様のブースを視察しました。毎年出展されており、その度に「クリンテックさんらしくないね」といった同業者さんからの声が増えているそうです。そういった反応は、自社開発商品に力を入れ、少しづつ積み重ねてきた賜物。ロゴマークを変えただけでは企業イメージは変わりません。「ブランディングは1日にして成らず」と思いながら会場を回ると参加企業皆さんのアイデアと努力が伝わってきます。

ギフトショー2023 日本クリンテック様ブースの様子

編集後記

飛び交う無理難題に「愛想笑い」、似たようなことで悩んでおられる同業者と「苦笑い」、ほんま大変やで! とあっけらかんと笑いとばす社長さんに「もらい笑い」。今回の展示会では、いろいろな「笑い」があったことに気付き、コロナ禍明けの展示会、出展者も来場者もみんな明るく元気であるというのがいちばん印象的でした。
どうにかクライアントのお役に立ちたいという私たちデザイナーの気概はもちろん大事ですが、一緒に考えて、問題をクリアし、少しでも得るものがあったと言い合えるように、仕事とは基本的には楽しんでやるものであり、双方の考えの機微に生じる部分が笑いであり、それが次につながるヒントであると考えさせられました。
「パッケージ展」は、1日だけの短い時間でしたが、多くの方々のデザインへの関心をお聞きすることができました。明るく笑顔で接してくださった皆様へ、お忙しい折、弊社ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。