販促通信
選ばれているユニバーサルデザインフォント
建築や工業製品の分野で「UD(ユニバーサルデザイン)」という考え方が出てきたのはいつの頃だったでしょうか。昨今、広告の分野でも雑誌やパッケージの文字が小さくて読みにくいというユーザーのお困りの声をよく聞かれます。デジタル書体の分野で「読みやすい文字を」というコンセプトで開発された書体。それが「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」です。今回の販促通信では、UDフォントの特徴を簡単にまとめてみました。
私たちは、色や形と同様にとても多くの文字情報を認識して暮らしています。近年、「ユニバーサルデザインフォント(以下、UDフォント)」がいろいろな分野で活用され始めています。
UDフォントとは、誰にでも読みやすい文字として開発されたデジタル書体のこと。学校の教科書に導入されたところ学生の成績があがったという報告があります。また、薬のパッケージ表示では読み間違いによる誤飲の防止が期待されています。さらに交通機関の標識では、移動しながらでも認識しやすいなどの評価を得ているそうです。
では従来のフォントと一体何が違うのでしょう。試しに、UDフォントの代表的な特徴をふたつの書体で比較しました。小さな文字になると読みづらくなる従来フォントの課題が、改善されています。
[ヒラギノ角ゴ]の場合
「濁点が接触しないようにする」、「3と8で起こりやすい誤読を防ぐため、隙間を広げる」など。従来のゴシック体の細部を見直した【ヒラギノUD角ゴ】。
[リュウミン・黎ミン]の場合
従来の明朝体の横画(横方向の線)の細さは、読む環境によっては線がかすれてしまい、視認性を損なうことがありました。【UD黎ミン】では、横画が太くなり、可読性が高まりました。
食品パッケージでは、特にユーザーの健康面に影響する可能性がある重要な記載項目(一括表示や注意表記など)に活用されます。スタッフワークでは、業界のこうした需要を受け、複数のUDフォントで対応できるように環境を整えています。
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