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販促通信

2015.10.29

地方(発)ブランド戦略

 47都道府県。日本人ならそれぞれの地域になんらかのイメージを持っているもの。そのイメージをブランド価値に高めようとする動きがあるようです。

 先日、テレビの情報番組で「大阪の企業が他府県へ移動しはじめている」と特集されていました。通信や輸送のインフラが整い、都市部に会社を構えなくてもできる仕事が増えてきたからだそうです。そんな中、兵庫県淡路島に移った社長さんの言葉が印象的でした。「大阪はいろんな会社がようけある。うちは化粧品を扱っとるので、販売者欄には大阪と書くより、こうした自然の多い地域の名前を書いてイメージを変えたいんや!」 企業のブランド戦略の取り組みとして「どこで商売をしているか?」ということにまで価値を持っていく時代である、というふうに聞こえました。
 大阪からの転出先のランキング1位は兵庫県。2位が東京都だそうです。東京は商圏の拡大など以前からの転出先ではありますが、兵庫県はおしゃれな雰囲気の神戸市や自然に恵まれた田舎の地域が注目されているそうです。面白いのは、兵庫県から転入する先としても大阪がトップ。元々、兵庫と大阪の親密度は強かったのかもしれません。
 手にした商品の製造者/販売者欄に普段あまり見かけない県名、地名が載っていると、それだけで何か特別なイメージを持ってしまうものです。2014年のクールジャパン戦略では地方活性化プロジェクトも盛んに行われましたが、近頃は少し違ったアプローチでの地方(発)ブランド戦略が行われているようです。
 商いの町“大阪”のイメージを活かす戦略は、いかに?