販促通信
2016.09.26
アナログ表現への回帰
今日、デザイン制作の現場において、コンピュータがもたらす「デジタルツール」の役割は非常に大きなものになりました。「デザインの一部を赤から緑に変えてみる」、「同じ図柄を何度も繰り返して正確に配置する」といった作業はデジタルがもっとも得意とする部分でしょう。このような便利な表現手法に慣れてしまうと、描き手は違うのに、生み出される表現はどこか似たり寄ったり…という困った傾向も出てきます。
こうした中、デザインの分野で見直されているのが「アナログ表現への回帰」です。コンピュータ上で着色するのではなく、紙に色鉛筆や絵の具で描く。コンピュータにインストールされているフォントを使用するのではなく、一文字ずつ手で書き綴る…などの作業を経て表現する手法です。(コンピュータがない時代のデザインはアナログが普通だったため「回帰」と呼んでいます。)
当然ながら、制作時間もかかり、検証や修正を行うにも大きなエネルギーが必要です。しかし、デジタルの画一的な表現とは違って、手作業ならではの不均一な「描画」、思い入れの跡が見える「人間味」(いわゆる「あじ」や「手づくり感」とよばれるニュアンス)が宿ります。
デザイン制作に使える時間(コスト)と費用対効果を考えた「デジタル」と「アナログ」の使い分けは必要ですが、最近、世の中に出てくる記憶に残るデザインは「デジタル」と「アナログ」の良いところがうまく融合しているように感じられます。
スタッフワークは
食品の広告制作に専門特化した
デザインプロダクションです。
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