STAFFWORK

販促通信

2014.10.28

他のジャンルをアイデアソースに

デザインには流行があります。「なんとなく今風である」、「どことなくノスタルジックな感じがする」など、デザインから感じられるこうした印象はどこからやってくるのでしょうか。

例えば、海苔の佃煮のラベルを考案しようとしたとき、ライバル他社の海苔の佃煮だけを分析していては、「佃煮らしさ」は表現できても売場で差別化できないものになってしまうかもしれません。
そうした際のひとつの工夫として、例えば雑貨屋さんなどに列んでいる商品で「最近、水玉の柄をよく見かけるなあ」と感じたら、この「水玉」を海苔の佃煮に持ち込んでみてはどうでしょうか。
食品の買い物にくる消費者は、デザイン性の高い商品が列ぶ雑貨屋さんにも行っていますし、日常生活の中でいろんなジャンルの商品に触れることで「流行のデザイン」が潜在的に記憶に刷り込まれています。
そして「水玉=最近よく見る」という記憶と、「水玉模様をあしらった海苔の佃煮」が紐づいて「なんとなく今風である」という感覚を与えられるかもしれません。
もっとも、海苔の佃煮にとっては、今風だから売れるわけでもないのでしょうが、消費者の「感覚の目」を引き寄せる工夫としてはありなのではないかと思います。
「海苔や佃煮」というキーワードから湧いてくる「らしさ」にプラスして「他のジャンルをアイデアソースに」するのも、デザイン考案の際のひとつの試みです。