STAFFWORK

販促通信

2013.10.31

アートとデザインの表現

芸術の秋、日本の各地でアートイベントが多数開催されています。目新しい試み、テクノロジーを駆使した表現、ニッチすぎる発想など、とても興味深いものです。芸術分野を専攻する日本の学生の数は年々増加傾向にあるそうで、これからも幅広い表現が生まれてきそうで楽しみです。デザインを仕事にしている私たちも新しい表現や考え方などが刺激になることも多く、可能なかぎりこうしたイベントなどには足を運ぶようにしています。

アートが「明確な対象を持たない表現」なのに対して、デザインは「対象との対話」。表現は似ていても、根本的な目的が違い、両者には垣根のようなものがあると考えていました。ですが、最近のアートの傾向を見るにつけ、社会の問題解決の糸口を垣間見せるようなものが多くなったように感じます。アーティストが自身の思考を表現するだけだったものから、それをどのように社会と結びつけ活かすことができるのかを模索した試みが目立ってきました。

デザインはもともと美術分野からの問題解決技術だったのに対して、アートはもっと自由な観点からの飛躍的なアプローチ手段として、その性質が変わりつつあるのかもしれません。