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2023.05.02 / President Talk

静かな内向型リーダー

本書の前書きより。「自分らしさや自分の強みを見つけ、磨きをかけていくために、内向型(静かな人)ならではのやり方がある。自分の性格を生かして仕事をする方法や、さまざまなカルチャーに合わせて、コミュニケーションの取り方を柔軟に切り替える方法がある。」「内向型であっても外向型であっても、自分の個性を大切にして、安全地帯から一歩踏み出す。他人に貼られたレッテルのせいで、自分の可能性を狭めてはいけない。」書店で立ち読みしていた内向型の私が、本書の購入を即決したのは言うまでもない。
 思うに日本人の場合8割以上が内向型で、外向型に見える芸能人でもたぶんその7割以上は内向型だろう。本書によれば、社交的で積極的に自己主張する印象が強いアメリカ人でも、半々の割合らしい。アメリカの前大統領トランプ氏は外向型を象徴する人物とみられているが、再登板はあるのだろうか。彼のようなタイプのリーダーを「現代社会は求めていない」と、本書を読んでさらに強く思うようになった。
 テクノロジー業界が大きな影響を与えるようになった現代社会では、内向型リーダーが様々な分野で優れた成果を上げ始めていると、著者は記している。政治の世界に限らず職場や学校のリーダーには、「活発な外向型の人が向いている」というのが通説だったように思う。しかしながらこれからの時代には、静かな内向型のリーダーが、それぞれの分野で存在感を高めるのは間違いなさそうだ。

静かな人の戦略書
騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
ジル・チャン 著