STAFFWORK

販促通信

2012.06.29

企業ブランディングの考え方

弊社では昨年あたりから、クライアント企業のCIの再構築に関する案件が増えてきています。
CI(コーポレートアイデンティティ)とは簡単にいうと、
企業が掲げている理念や実際に行なっている活動や将来のビジョンなどを
「ブランド化すること」と言えます。
一般には、企業のイメージをデザインやキャッチコピー、トーンなどで統一して、
企業の存在価値や活動の意義を広くわかりやすく伝えていくという目的があります。

ご存知のとおり、1980年代のバブル期には多くの企業がCI策定に取り組みましたが、
現在の流行や感覚とのギャップ、経営陣の世代交代、営業方針の見直しなどから、
最近また新たなCI検討の時期がきているようです。

今、このテーマを考える場合に、
「残せるものと、残せないもの」をはっきりと見極めることが重要だと弊社では考えています。
コスト面では、残せるものにはしっかりとした制作予算をかけ、
残せないものには徹底してコストを抑える。
このように、予算的に無理をせずに計画を実現していくことが大切だと考えています。

例えば、企業の歴史における節目節目の活動記録。
当時の会社案内やセールスプロモーション、写真資料など、
後の時代にも「形として残るもの」にはしっかりとしたものを手がけていくことをおすすめします。
その財産を時代ごとのCI見直しの際に活用して、次のビジョンにつないでいってもらいたいと思います。

一方で残せないものとしては、「情報発信の手段と仕組み」が挙げられます。
例えば、ウェブサイトはパソコン以外の道具で見られることが今後ますます予想されます。
皆様の今のサイトはスマートフォンではどのように見えるでしょうか。
ちゃんと表示されるように費用をかけて改善しても、
また次の技術が登場して作り直しを迫られるかもしれません。
私たちは、インターネットでの情報発信には必要最低限のコストを効率良くかけるべきという考え方で、
CI計画の提案を行ないます。

企業がCIの再構築によって、ロゴマークを変更しても、経営方針を改定しても、
過去の歴史と実績だけは変わりません。
費用対効果の側面を重要視しながら、その実績を無駄なく発信し、
確実に対象のところに届けるためのアイデアが大切ではないでしょうか。