2013年08月19日

スマホで読書体験

電子書籍というものが出てきてどのくらい経つでしょうか。 まだまだ「本は紙で読みたい」と思っているタイプですが、一度どんなものか知っておこうと、持っているスマートフォンに文庫を一冊入れてみました。そして読み切ってみました。 紙と違い、良いところと残念なところを個人目線で書いてみたいと思います。

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〈良いところ〉
・電子版は安い。
・文字の大きさや行間、書体、画面の液晶輝度などを好みに調整できる。なので1時間ほど読み続けても、思ったほど目が疲れるということはなかった。
・文中の語句をなぞれば、国語辞典などに直結する。また重要な文はメモに一括保存できる。学生さんの教科書ではすごく効率的ではないか。
・背景と文字の色を反転させれば暗闇でも読める。これは賢いと思った。
家の中から本棚がなくなったらどれだけ広く快適になることでしょう。電子書籍は紙と違って重くなく場所を取らないというのは、そもそも大きな魅力。カバンに2~3冊入れて出歩くことを思うと実にスマートです。

〈残念なところ〉
・装丁の感じ、存在感が味わえない。そこにない。触れない。
・日中の屋外では液晶画面が見づらい。
・そして一番つらいところ。電子版で発売されるタイトルが少ない。読みたい本が売っていない。

〈まとめ〉
個人的には、意外にも「紙にない特性」に多くの魅力を感じたのですが、やはり「読みたい本がない」というのは、根本的に厳しいです。これからの業界の活性化次第なのでしょうか。

しかし雑誌など、読み捨てタイプの本は、2〜3ヶ月したら捨てることを思うと、環境に優しいような気がして、電子版のほうがなにかと良いように感じます。レイアウトされた雑誌などは、スマホの小さな画面ではまず読めないですが、文庫本などのように、上から下へ文字が流れるだけのものに最適化されている電子版はとても気配りが届いています。

良いところにもたくさん気づいた電子版ですが、今年の読書の秋はまだまだ紙の本のようです。

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